女性コンサルタントの頭ん中

業務コンサル会社に勤めて3年目 日々考えたことを書いてく

コンサルを続けるかスタートアップか、私が転職を決めるまで

今日は今、まさに自分に起こっているキャリア選択の話をします。

結論から言うと、つい先日、今のコンサル会社を辞め、あるスタートアップに転職することを決めました。

この手の経験を経てきた人たちの例によらず、様々な葛藤がありました。給料、安定、ワークライフバランス、今の会社への思い。

結論を出す3日前なんかは気持ち悪くなって寝れなくなるくらい悩みました。

それでも、現状維持ではなく、新たな場所を選ぶに至った成り行きを記しておこうと思います。

 

転職する気は全く無かった

まず、私は特に転職活動をしていたわけではありませんでした。今企画している新規事業へなにかインプットが得られればいいな、くらいの気持ちでコンタクトしたのが始まりでした。とはいえ、人材マッチングサービスのWantedlyを経由しコンタクトしたため、全く意図しなかった、と言うには語弊があるかもしれませんが。

 

社長と私は新卒で同じ会社、同じ部署に勤めており、直接面識は無かったものの共通の知り合いも多く、話は盛り上がりました。

その会社のビジョン、作ろうとしている組織、その中で必要だと考えている人材、話を聞きディスカッションする中で、これは面白いぞ、とどんどん惹き付けられていくのを感じました。

これは、滅多にない縁というやつかもしれない、と。

先方もそう思ってくれたらしく、コンタクト開始から3週間くらい、他の社員とも話をした上で「ぜひ来て欲しい」とオファーをいただくに至ったのです。

 

プラスとプラスの選択だから難しい

が、わくわくする話に舞い上がったのも束の間、今の自分に目を向けると、そこには今の仕事と生活がありました。

今の私はやっとコンサルタントとしての仕事が少し板についてきたところ。私生活としてもそろそろ結婚なんかも考える時期。先がなんとなく見え始めていたところに、また先々不透明な挑戦をすることが本当にいいことなんだろうか。これが2年前だったらもう少しすっぱり決めていたかもしれませんが、30手前、少しづつ背負うものが増えてくる時期ということもあり、これまでにないくらい迷うことになりました。

その中でも、やっぱり悩みとして1番大きかったのは給料が月10万減額になること。

月10万となると、生活水準に影響が出るレベルです。会社が大きくなればそれだけ増額のチャンスもある、ストックオプションの付与もある、ということですが、自分の生活をかけて必死になれるかと。

 

それに、今の会社に大きな不満が無いことも私を悩ませました。

楠木教授のお言葉ですが、マイナスとプラスの判断なら話は簡単、プラスとプラスだから難しい。

正にその通りだな、と。

このままでもそれなりに面白い仕事はできる気がする。それでもリスクを取るか。

 

迷いに迷った私は、ネット上に転がっているスタートアップへの転職関連の知見を読み漁りました。「転職基準」というスライドはその中でも体系化されてて学びも多かったと思います。スタートアップにもいろんなステージがあることをその時に知りました。

けれど、それらは私が最終的な結論を出すにあたっては無力なことも分かっていました。

親にも彼氏にも相談しましたが、彼らの意見も一つのインプットでしかない。(ちなみに皆転職反対でした)

そりゃそうです、私の人生なんだから。

最終的には私が覚悟を決めるしかない。

 

やりたいんでしょ、結局

そして、先日社長とお会いした際に、明確に入社意思をお伝えしました。

結局、なんだかもがくうちに、どうしたらやれるだろうかと、自然に考え始めている自分がいたんです。

 

どうやったら、生活環境をあまり変えずに消費額を変えられるだろう

どうやったらあのチームと働けるだろう、どんな人を必要としてるだろう

急に立ちいかなくなったらどんな選択肢があるだろう、多分大丈夫だろうと思うけど…

 

そんなこんな自分と対話してるうちに、もう、やりたいんじゃん、と。

だったらもう、リスク背負ったほうがすっきりする。

 

こういう決断に至るプロセスは直観に限りなく近いと思うんですが、あえてなぜこんなにやってみたいと思えたか言語化すると

・あったらいいな、と思えるサービスを形にしたい

・第三者ではなく、当事者

・あとは、なんか合うような気がしたから

この3つに尽きます。3つ目の言語化諦めた感は置いておいて…。

 

コンサルティングの仕事が嫌だから、不満だから、ではない。

確かに、あくまで支援する立場であることのもどかしさが無かったと言えば嘘になるけれど。

それ以上に、

これから育てていくサービスが作る世界観を、本当に実現してみたいと思えたこと。

第三者として人のビジネスを支援するのではなく、自らの手でチームとともに、うまくいくもいかないも責任を負いながら、いいサービスを作っていきたいと思ったこと。

そんな意をともにする人たちに出会えたこと。

大事にしたいと思うんです。

 

悩んで決めたっていうのが大事な気がするんですよね。結局うまくいくかはやってみないと分からないので。

決断の良し悪しは行った時に結論付けられるんではなく、その先にいかに頑張れたかで決まると思うんです。

こんだけ悩んで覚悟決めたんなら、吹っ切って頑張るしかない。このマインドセットを大事にすれば、多分大丈夫。

 

これもまた楠木教授の言葉を借りれば、「健康で戦争さえなければなんとかなる」。

来週、今の会社に意思を伝えようと思います。