コンサルタントにとって理想のプロジェクトを考えたら涙が止まらなかった。
理想のプロジェクトとは
最近終電帰りの日々になった結果、ブログを書くに書けなくてもどかしい。
3月は先が見えない苦しい展開が予想されていてかなり精神的にもやられてます。
それでも書いておきたい話がありました。
うちの会社には、その年のベストプロジェクトを選ぶ伝統があります。
社員投票制で、基準は特に明文化されておらず、皆各々の基準で選んでいます。
みな一年間苦労してプロジェクトをやってきて、その中で1番「いいプロジェクト」に選ばれる、これは結構名誉なこと。
ただし、今年は少し選考のやり方を変えてみようと。
昔はマネジメントメンバーが侃侃諤諤議論して決めていたらしいんですが、選考プロセスが不透明だ!という声があがり、社員投票になったらしいです。
これで皆選ぶ権利が与えられて公平な選考プロセスが…、と思いきや、今度は社員投票制にして自由度を持たせた結果、人気投票みたいになってしまいました。皆周りのプロジェクトのことはよく分からないから、プレゼンの印象や、「なんとなく、良さそうだから」という理由で投票し、なにも考えない人が増えてしまった。その結果、名誉あるベストプロジェクトの存在自体の意義が問われてしまう…そんな政治の世界の縮小版みたいなことが起こっていました。
そんなわけで、今年は皆真剣に、理想のプロジェクトとはなにか、を言語化しよう、ということになりました。言語化しようとすることによって、強制的に考えることになります。
うちのチームは今日その議論をしたんですが、話してみると「理想のプロジェクト」という言葉の中には本当にたくさんの意味合いが含まれていて。
ざっと挙げてもこれくらいは挙がる。
・お客様にとってのビジネスベネフィットが大きい
・お客様とコンサルタントが同じゴールに向かって努力している
・お互いに信頼している
・会社のサービス領域が増えるような新規性がある
・結果を残している
・他の案件やお客さんを紹介してもらえるような横展開につながる
・皆が楽しくプロジェクトに取り組んでいる
・上流から下流の実行までend to endご一緒できる
・・・
多分大小含めて50は挙がったんじゃないだろうか…。
(この言語化、いろんなファームでやったら結果変わるんだろうか。それはきになる。)
コンサルタントはサービス業だから評価が難しい。
物だったら機能や品質で測れるかもしれないけど、私たちが生み出す「プロジェクト」は多くの場合実態を持たないから、定性的に評価するしかないんですよね。
涙が抑えられなかった理由
そんな感じで、チーム4人で理想のプロジェクトについて羅列したんですが、私、もう結構序盤から言葉が出なくなってしまって。
書き足されていくホワイトボードを見ながら感情をコントロールしようと必死でした。
ホワイトボードに書かれていく内容は大方うなづけるものなんですが、「なんでここに書いてあるようなプロジェクトができないんだろう」と。
なぜこういう状態が作れないんだろうか。
上に書いたような内容は、当たり前のように聞こえても、本当に、本当に、実践するのは難しい。
自分の力不足なのか、コントロールできない外の要素なのか、あるんですけど。
変化に抗う人に攻撃されたり、新しいものほど結果が残らなかったり。
自分の不甲斐なさを、責める気持ちが止まらなくなってしまいました。理想のプロジェクトをやるのはものすごく、難しい。
理想のプロジェクトについて楽しく話す場なのに…。
恐らくメンバーには泣いてることは気づかれなかったと思いますが、必死に隠しました。完全になんで泣いてるんだ、の世界ですよね。
理想のプロジェクトに出会うには
・耐えきる
・自分の強みをはっきりしておく
・難しいって思った先のもう一歩
この3つかなと。
特に、3つ目、この3つ目を、いかに踏み出し続けるか、っていうのが理想のプロジェクトを作り上げていく、ということなのかもな、と思ってます。
……と、ここで眠気が限界に。抽象的なことしか書けなくなってる。
続きはまた。