女性コンサルタントの頭ん中

業務コンサル会社に勤めて3年目 日々考えたことを書いてく

コンサルタントが会社を滅ぼすのはマジか

delete-all.hatenablog.com

尊敬するブロガーさん、フミコフミオさんがコンサルタントとの接触経験を書いておられました。

それにしてもフミオさんの文章はほんとに面白い…どうやったらこの人みたいなウィットに富んだ文章を書けるのか…。

フミオさんの記事は私にとってちょっと小腹が空いた時につまむチョコ…bitsみたいな存在です。

無かったら死ぬわけじゃないけど、確実に生活を豊かにしてくれる的な。日々のストレスから救って頂いております。

 

さて、今回のフミオさんの記事は、大して実績もないくせに、その会社に合わない規模の提案をして、一方的に策を押し付け、最終的に社長のアメーバピグを作る、という素晴らしい働きをしたコンサルタントのお話なのですが、この記事について思うことを。

悲しいかな、大なり小なりこういう話はどこにでもあるんですよね…。

世間に少なからずコンサルタントに対する懐疑の目があるのは、こういう仕事をしてしまうコンサルタントがいるからであって。

もちろん、こういう仕事をする人しかいないなら、当の昔にコンサル業なんて無くなってるはずなので、ちゃんとお客様が成果を挙げられるように、苦心しているコンサルタントもいるんですけど。

なんでこういう不毛な話が起こるのかとちょっと単純化して考えてみました。

フミオさんの記事に対してマジレスするのはなんだかルール違反な気もしますが、彼の記事はあくまできっかけということで…。

 

お客様の会社を変えられるのは(最終的には)お客様だけ

元も子もないこと言ってる気がするんですけど、ホントこれ。

そんなこと言ったらコンサルタントなんていらないじゃん、となってしまいそうですが、そういうことではなく。

  

雇う側としてーコンサルタントは使いこなすもの

別にこき使え、って話じゃないです。私が辛いです。笑

何を言ってるかというと、雇う側の会社自身が、現状を変えたいと思っていること、そしてそのためにはなにが足りないからコンサルタントを雇うのか、朧げにでも分かっていることが大事なんです。

いや、変えたいから雇うんじゃん、と思うかもしれないけれど、ここの動機が曖昧なことはよくあります。フミオさんの会社の社長だって、なんとなくホームページリニューアルした方がいい気がする、程度の動機です。

ビジネス本と同じように、コンサルタントだって魔法の箱じゃない。開ければ自動的にうまくいく、なんてことはあり得ない。(高いお金要求されるのでそう思うのは分かるんですけど…ね…開けてもほんとになにも入っていない、フミオさんが遭遇したようなコンサルタントは論外としても)

物事変えるっていうのは、そこそこパワーがかかるものなんです。

他のことに使えるパワーをかけてでも、やる必要あるのかって、ほんと大事な問い。

最初に全て分かっていなくても、一緒に考えることが大事です。なんで現状を変えなきゃいけないのか、自分たちだけでできないのはなにか、それはなぜなのか。

コンサルタントは考えたり行動する手助けはできても、会社の一員として行動することはできません。それができるのは使う側の会社だけです。

コンサルタント雇って仮に良い提案を受けても、社員が受け取め切れずやり切れない、ということは往々にしてあります。一因には、あまりに受け身で、結局自分たち自身なにが問題なのか、今行動しないといけないのか、納得できてないケースも多い気がしています。

 

雇われる側としてー本当にお客様が行動できるように考える

一方で、コンサルタントの方も、お客様の会社を変えられるのは結局お客様だけだ、ということを忘れて、一方的に上から自分の知識を押し付ける、ということは多々見られます。

これが正しいはずだ、こんな綺麗な分析した、そんなのどうでもいいんです。

お客様がやり遂げられることじゃないと意味無いんです、ほんと。

いかにお客様自身が意義を感じて、最後までやり遂げたいと思えるような施策を、一緒に考えることができるか、これ本当に大事。そしてすごく難しい。

お客様は一人一人違う。お客様よりもお客様のことを知り、納得して進められる状況を作ること、多少効率的じゃなくても、ベストな策じゃなくても、ピカピカだけど進められない施策ではなく、お客様がやり遂げたいと思えるような状態を作る。

そのマインドが大事なんだと、思っています。

思いがあってもうまくいかないことの方が多いですけど、少なくても、本質的に役にたちたいと思うコンサルタントが1人でも増えるといいなと思います。