ショーンK氏詐称の件は世の中の歪んだ価値観を表してると思う
世紀の大詐称
ショーンK氏の詐称が話題になっている。
経歴の一行一行、ほとんどが嘘であることが明らかになるだけならまだしも、ハーフ顔すら偽物というのだから驚き。
(今年のセンテンススプリング砲の恐ろしさたるや…)
確かに、「天はこの人に何物与えるんだろう…」と思った記憶はあるけども、それがまさか天の預かり知らぬところで全て作られていたとは。
彼はメインの肩書きとして経営コンサルタントを名乗っていました。一応コンサルタントという職業に身を置くものとして、今回の詐称が世間に「コンサルは信用ならない」というイメージを一層植えつけるのでは、という不安はあります。
ただでさえ実態を示しづらい(資格などで証明できない)職業な上に、外部から来て偉そう、といったネガティブイメージがある中で、なかなかの打撃です。
結局、コンサルタントなんて、名乗ってしまえば誰でもなれるので、(お金をもらえるかは別として)実績や能力で信じてもらうしかないんですよね。
一応、真面目にお客様の役に立とうと必死に働き、お金をもらっているコンサルタントが世の中にはたくさんいることを慮っていただけると幸いです…。
まぁ、ただ、そうは言いながらも、今回の事件、個人的にはタレントとしてのショーン氏は支持したいと思っています。
もちろん嘘はいけません、彼がやったことは誠意に欠ける、本来ならやるべきではない。
ただ、彼は「ショーンK」という人格を(顔まで変えて)作りあげ、世間が求めている振る舞い、コメント、考え方を理解し、演じきって、確かに支持を得ていたのです。
人が求めるものを与えられればそれは仕事として成り立っている状態、と言えるはず。
それでも過剰に反応する人は、むしろ自分たちの価値観を見直す必要があるんじゃないかと。
(改めて)明らかになった歪んだ価値観
今回の事件、結局過剰に反応する人たちがどんな価値観を持っているかというと、このへんかな、と思っています。
1.人は見た目が9割
2.何をしてるかよりどこにいたかが評価される
3.「頭いい人」が言うことは正しい、という思考停止
読んだままなので説明も要らないかと思いますが…。
同じことを言っていても、若い女性が言うのと中堅男性が言うのとだと反応が違ったり、
その子がその場所で何をしたか、何を残したか、ではなく、どこの学校出てるか、どの大企業に勤めてるか、で近所の子供を評価したり、
経歴すごい人が言うことだから正しいと思ってたのにだまされた、的な筋違いな批判をしたり(こういう人はメディアが言うことを鵜呑みにして、自分の頭使って考えようなんて思いもしないんだろう…)
この機に、ショーンK氏の去就だけじゃなく、こういう理にかなっていない考え方を見直す動きになればいいのに。
ちょっと吐き捨てるようだけど。
いろんな角度から語りつくされている件ではあるけども。
どうしても考えを記しておきたかったので。