女性コンサルタントの頭ん中

業務コンサル会社に勤めて3年目 日々考えたことを書いてく

コンサルもいいかなーって考えている就活中のあなたへ。向いている人いない人

前説

芸能ニュースが年始から飛ばしてますね。
ベッキーは悪くない、とか語ればブログのアクセス数上がったりするのかしら、なんて考えてしまいました。反省します。
ただ、コレだけは言っておきたい。ベッキーの初報を除けば一番びっくりしたのは
テレビ番組でアナウンサーがさらっと読み上げた、「ジャニーズ事務所社長ジャニー多喜川(84) 」というフレーズ(?)です。

(84)!!?

当然ながら一度も見たことありませんが、
イメージ的にはダンディなおじ様
ジェームスブロスナン時代のボンド的な想像をしていたので、
まさかそこまでお歳を召しているとは・・・。
考えてみれば20年以上前からジャニーズ事務所を運営してきたわけなので
当然ちゃ当然なんですけどね。
一体どんな人なのか。
やはり人並みにおじいちゃんなんだろうか、それともあれだけの美男子を束ねる
社長さんなんだから、美魔女的に若かったりするんだろうか。
気になる。

 

コンサルタントに向いている人、向いていない人

さて本題へ。

そろそろ早いところでは就職活動が始まっているようですね。うちの会社でも説明会など始まっているらしいです。

そこで、先日のエントリで、仕事選びの際にはこの仕事が自分に向いているのか、いないのかは気になるよね、という話を書きました。
その点について書こうと思います。

まず誤解無いよう、最初に明らかにしておきたいのは、向いている/向いていない、と必要な能力、というのは似て非なるもの、という点です。
たとえば、コンサルタントにとって、論理的思考力や想像力、コミュニケーション力、なんかは大変大事な能力です。
優秀なコンサルタントになるためには必須です。
但し、私はこれらの能力は努力次第で鍛えられる能力だと思っています。
最初から持っていれば、より向いている、と言えるかも知れないし、育成のコストも低いので採る側としてもありがたいのでしょうが。
対して、向いていない、と言うのは、もう少し本質的なその人の趣向や性質という面で考えるべきかと思っています。
こういう人が入ってしまったら、きっとその人がどう頑張ったとしても、優秀でも、本人にとっても採用する会社にとっても不幸だろうな、と思うのです。
そもそもこういう人がコンサルを志すのかも不明ですが・・・。

 

というわけで、私が考える、コンサルに向いていない人はこんな人です。
1.環境の変化が起こることが怖い/嫌いと思う人
2.自分が主役張れなきゃ嫌な人
3.問題を解決したいという意欲が無い人

 

1.環境の変化が起こることが怖い/嫌いと思う人
 まず、コンサルタントの仕事はプロジェクト単位で動くので、普通の会社で働くのに比べて環境の変化がしょっちゅう起こります。大体3ヶ月から、長くても1年程度で働く環境が変わります。
上司も、チームメンバーも、お客様の業種業態も、プロジェクトのテーマも変わります。
普通の大企業で働いてたら、2-3年は同じ課で、変わったとしても同じ商品の開発から営業、とか、前の仕事をベースに、違う仕事をやるケースが多い方かと思います。
それに対し、うちの会社なんかは業界の縛りもないので、医療系やってたと思ったら次は証券会社、構想策定してたのに、いきなりカットオーバー直前のシステム開発をマネジメントする、なんてこともよくあります。
適応するのは大変ですが、同じことをやってるとすぐ飽きちゃう私なんかはこの環境をありがたいと思います。
逆に、環境が変わることが嫌、ストレス、という人はちょっときついかもしれません。

 

2.自分が主役張れなきゃ嫌な人

コンサルタントはあくまで支援役です。
先生でも無いし、社長でもない。「コンサルタント」の響きがかっこよくて、夢抱いて入ると大体不満を感じると思います。

思ったよりも泥臭い仕事が多いし、お客様側の制約に縛られたりもする。(この施策いいけど、社内通せないな・・とか)

それに、独りよがりなことを言うコンサルは嫌われます。
あくまで通過点として、コンサルの仕事から特定のスキルを得て独立するんだ、といったビジョンがあればいいですが(こういう人は実際多いし)コンサルとしてこれができるようになるのは会社のトップパートナーにでものぼり詰めてからです。
 
3.問題を解決したいという意欲が無い人
問題解決に対して意欲を持てること、これは相当重要な素質だと思っています。
コンサルの仕事紹介のエントリにも書きましたが、問題を解決することがこの仕事の全てです。
経理業務のコストが高すぎる、新たな事業領域を見つけないとジリ貧、問題は様々ですが、解決することに頭を使うことを楽しいと思えるか。 

例えば、前の会社で「今決済の決済業務のミスやコストを減らしたい。どうしたらいいか」という問題に対し、「一切人の手を介さないシステムとプロセスを作る」ことで解決する、というプロジェクトをやったことがありました。

他の部署から問い詰められたり、責任に押しつぶされそうになったり、と、相当辛かったですが、このプロジェクトが成功した暁には、今まで困っていた人たちが随分楽になる、この業界の先進事例になる、と考えると、やりがいを感じられました。

困難を乗り越えることに対してアドレナリンが出るというか・・・。

会社が抱える課題、なんて難しい話でなくとも、「プレゼンが下手で困る。どうやったら相手に伝わるプレゼンができるのか」なんていう自分の問題なんかも同じです。

自分が、ちょっと苦しくても、乗り超えて成長していくことが楽しいと思えるタイプかどうか、考えると分かると思います。

「できないことに向き合うのは嫌」「今のままでいいや」と思いがちな人にはこの仕事は辛いと思います。

問題を解決し変化を生み出すことに対し、苦しいこともあるけど、少しでも楽しい、やりがいを感じる、と思えるなら、コンサルタントとしてやっていけると思います。

 

えらそうに書いてみました。
自分もまだペーペーなんですが。
社内外の人を常々観察してきた結果を書いているので、多分、間違ってはいないはず。

 

まぁ、でも、これだけ書いてからあえて言ってしまうと、
就職活動において、(転職も一緒。転職のほうがもっと顕著)
この仕事に自分が向いているか向いていないのか、なんて視点よりも
100倍大事なのは、「自分がなぜ(何のために)、どんな仕事がしたいのか」
に対して、どれだけしょぼくてもいいから答えを持つこと、なんだと思います。

「そんなのない、これがやりたい、なんてはっきり言えるもの無いよー」
って思っちゃうものですけど。
どんな小さいことでもいいから楽しいと思えること、やりたいと思えることを掘り起こす作業を延々とやることが全てなんだと思うんです。
どれだけ抽象的なことでもいいから。
あとから変えちゃいけないわけでもないし。
自分の頭の中とにらめっこしててもどうしても煮詰まっちゃうときは、
人がどんな仕事をしているのか知ることもいいと思う。
インプットが増えないとアウトプットは増えないから。

 

このエントリも少しでもインプットになれば。