女性コンサルタントの頭ん中

業務コンサル会社に勤めて3年目 日々考えたことを書いてく

最近一番のおすすめ本ーこんなに共感したのは久々

今日も徒然なるままに。本のお話

 

どうしてもこの衝撃は記録しておかなければ、と思った本の紹介です。

社会人になってからひたすらビジネス書しか読んでませんでした。時間が無いわけではないのだけど、あまりに吸収しなければいけないことが多すぎて、なんとなく仕事関連の本以外の本に対して時間を割くことに身が入らないというか…。

そんなわけで、小説なんかはもう長らく読んでなかったんですが、久々にビジネス書以外に心ときめく本を発見しました。

 

それがこちら

 

もう ぬげない

もう ぬげない

 

はい、絵本です。

 

ビジネス書どころか10分で読み終わる本です。

 

丸の内オアゾ丸善にて、3連休中ふらふらーっと本を眺めていたところ、男の子が服を脱ぐ途中の絵が目に入ったんです。

その光景にものすごく既視感があったのです。

「あ、分かる、その感じ、その時の気持ち」

 

服を脱ごうとして脱げない時の、ちょっと苦しい感じ、ずっとこのままなのかなと思う絶望感、あ、でもなんとかなるかなって思っちゃうポジティブ思考、最後はなんでも解決できちゃうお母さんの万能感。

 

ものすごい共感したんですよね…。

 

「服が脱げなくなる瞬間」って、すごく鮮明に思い出して共感できるので、作者の方を含めきっと多くの人が通った道なんだけど、今まで語られたことがなかった瞬間なのだろうと。

大人になった今となってはもう、あの時と同じように「このままずっと服が脱げないままだったらどうしよう」なんて考えたりはしないんですよね、それを思い出して描こうと思うなんて天才だ。

それに、話の中にさりげなくダイバーシティの考え方なんかも含まれていたりして、今時の絵本ってすごい。

 

「みんな共感できる瞬間」シリーズとして、先生のことを「お母さん」と呼んでしまってから数秒間の話、だれか書いてくれないかな。やっちゃったときのことを思い出すと未だに胸がきゅーっとする。笑

 

ぜひ、この本を読んで、あの遠い日の記憶を思い返してみてください。

 

 

ところで、ビジネス書って読む意味ある?

 

最近ビジネス書しか読んでない、と書きましたが、そもそもビジネス書って読む意味あるの?と、懐疑的な意見も多いような気がしています。

これまでの流れと全く関係ないけど、これについて思うことを書いておこうと思います。

 

特に転職してからこの傾向は顕著になったんですが、能力不足に対する不安への解決策として、本を読み漁るようになりました。

その中で、ビジネス書の選び方、読み方をなんとなく身につけたように思います。

 

まず言えることとしては、「役に立ちそうだから」程度の考えで買うと、大体役に立ちません。大抵、読みきれないか、なにも残らないか、です。

世に言うビジネス書役に立たない説はこういう考えで読むからなんじゃないかと思っています。

興味を惹かれたから読んでみる、というのは悪いことでは無いんですが、よっぽど優れた本で無い限り、気になった本が偶然自分の課題意識ともマッチしていて、驚くような示唆をくれて、明日から人が変わっちゃう!みたいなことって無いんですよね。

 

ほんとに役に立つ読書にするには次の3点が大事だと思っています。

1 選ぶ前に「どんな状態を解決したいのか?」明らかにする

2 流し読みで「明日からなにか行動を変えることができそうか」見極める

・抽象論に共感できるか?

・具体的な行動に対する示唆があるか?

3 明日から行動に落としてみる。行動に結びつけられなければ共感した考えをメモる

 

つまり、自分が本に求めるものを明らかにしてから選び、読み終わった時に、求めたものを得たかどうかわかる形にすることが大事、ということかと。

 

多分、人は能動的に「学ぼう!学ばなければまずい!」と思ったことしか身につけるキャパ持ってないんですよね。

ふわっとしたいろんなインプットを身につけておけるだけの容量も、引っぱり出す力もない。

それにすぐ行動に落とさなければ欲しいと思って得た情報もすぐ忘れてしまう。

 

逆に、ちゃんとこの辺気をつけて考えておけば、ちゃんと本の知識は活用できるな、というのが今の感覚です。

自分よりものすごい経験も知識もある人が、長い時間かけてお題について考えて、アウトプットした結果が本なので、使わないのは逆にもったいない。

 

論理的思考も、人への伝え方も、こうして本から得た知識がなかったら、改善にどれだけ時間かかっただろうか。

 

ちなみに、論理的思考に関して一番多くの気づきを与えてくれたのはこの本でした。

 

この本を読んで、初めて自分の論理の飛躍に気づけるようになりました。

 

 

それにしても、もっと心を豊かにする読書がしたい。。