女性コンサルタントの頭ん中

業務コンサル会社に勤めて3年目 日々考えたことを書いてく

コンサルタントとプロレスラーは似ているー究極のサービス業

お正月は4が日

プロレス好きなら分かるでしょう。

1月4日はプロレスファンにとって特別な日です。毎年行われる1.4 東京ドーム大会は新日本プロレスのスター選手のマッチングオンパレード、あの広いドームがプロレス好きで埋め尽くされる特別な日なわけです。

そんなわけで、プロレスファンにとっては1月4日も含めて4が日なのです。

 

私は2年ほど前に新日本プロレスを知り、好きになり、度々試合に足をはこぶようになりました。

世の中プロレス好きな女子が増え、プ女子なんて言われたりしている今日この頃です。立派なミーハーですね。

ただ主張したいのは、決してレスラーがイケメンだから、とかそういう理由で好きなわけではなく、しっかり意識高い系()な理由があって好きだ、ということです。

 

リアルで語っても誰も真面目に聞いてくれないので、ここに思いの丈を語ろうと思います。コンサルタントの仕事と絡めて書きたいと思います。

 

勝てばいいわけじゃない。サービス業の本質

 

プロレスとコンサルタントの共通点は、その二つが究極のサービス業である、という点です。

もう少し言うと、お客様に満足してもらうことでお金を頂いている、ということになります。プロレスラーの武器は屈強な身体、コンサルタントは頭の使い方を武器に戦う、といったところでしょうか。

決して、試合に勝つことでお金を頂いているわけではない、ということがポイントです。

 例えば、ボクシングなどの格闘技は勝敗の分からないスポーツとしての本気の戦いに勝つことに選手は集中します。選手たちにとっては勝つことが一番の目的であり、その戦いぶり、戦いの結果が、結果的にお客様の満足に繋がっています。(もちろん例外的にパフォーマンスとしてお客様に満足を与えている競技者の方もいらっしゃるとは思いますが。相撲の高見盛なんかはいい例でしょうか)

あくまで、お客様の満足は本気の戦いの結果なのです。

ではそれに対しプロレスはどうかというと、お客様が満足するパフォーマンスを見せることがまず第一の目的だと思います。

いくら強くても勝ってても人気の出ない選手はいます。(新日本プロレスの内藤・・・ゴホっゴホッ)なぜなら、強さだけじゃない、戦いの裏にあるストーリー、技の見栄え、試合の展開などお客様を惹きつける力が無いからです。

勝敗はスポーツ的な結果として重要なのではなく、(というか、プロレスにおける勝敗は大抵の場合最初から決まっているのだと思います)そこにお客様が満足するストーリーを生み出すという観点から重要です。

 

どんなに強くても、お客様の期待値を超えなければサービスの価値が無い、そういう意味でプロレスもまた究極のサービス業だと思うのです。

プロレスが上手い選手は受身が上手い、といいますが、お客様を満足させるためにうまく自分の体を痛めつけられることを極める、なんて「なんてサービス精神なんだっ!」と思わずにいられないです。本当に尊敬します。

 

ではコンサルタントはどうか。

コンサルタントもまた、お客様の満足が全てです。

世間のイメージ的には、キリッとした姿で人の前に立ち、分析結果を示し、先生よろしくすべきことを語る、なんて感じかもしれませんが、実態は全く違います

お客様が期待していることは様々です。「こんなファクトが知りたい」「あの人をこういう風に説得したい」「この困りごとを何とかしたい」・・・ただ、「正しいことを先生的に教えてほしい」なんて思っている人は殆どいません。

バシッと、キリッと、正しいことを・・・なんてことをしても、お客様の期待値は満たせないのです。

どんなすばらしい分析でも、正しくても、美しい説明だったとしても、お客様の期待している問題解決に繋がらなければ何の意味もない。

入社してすぐはこれが理解できない時期がありました。

「私はこういう風にすべきだと思う。だって、こういう風に考えたら・・・」と自分の考えに固執し、かみ合わず、お客様とぶつかってしまったことさえありました。

正しい分析、こうすべき、という自分の意見の前に、まず「お客様が本当に期待していることはなにか」を理解しなければ、せっかくの提案もゴミなのです。

どんなに強くても勝ってても、人を惹きつけられないプロレスラーと同じように。

(とはいえ、強くて勝てることは多くの人気レスラーの必要条件であるように、コンサルタントとして正しいと思われる考え方ができなければ論外ですが)

 

自分がプレイヤーであり主役であるなら自分が正しいと考えることを通せばいいことも多いかも知れません。コンサルタントはあくまでお客様を支援する存在であり、期待値を満たすことでのみお金を頂けることにおいてまた、究極のサービス業なのだと思います。

 

とこんなわけで、大好きなプロレスと結び付けてみた。

ちなみに好きなレスラーはオカダカズチカです。

イケメンだからではない・・・決して・・・。