#MeTooとかセクハラとか、心の奥底と戦うということ
これについて書こうと思うもののなかなか手が進まない。改めて表現が難しい話題だと感じます。
最初に言っておくと、私自身は幸いにも、大した被害を受けたことは無いので、今まで言えなかった思いを吐き出す、という趣旨のものは期待しないでください。
ただ、一応日本の労働社会で経験を積んだ者として、自分の考えを一度形にしておきたいと思っています。
私は新卒で外資系の企業に就職し、その後日系のコンサルファームに転職しました。
一社目では、特に女性であるからどうだ、とか、男性がどうだ、とか、セクハラがーとか、気にした覚えは無いです。敢えて言えばLGBTの活動活発だなーって思ったくらいで。職場に女性が多かったのもあるんでしょうが、「男女平等だ!」なんてことすら考える必要が無い環境でした。
その後転職して日系社会に飛びこみました。
相対するお客さんはがっつり歴史ある日本企業が多く、常駐時には8時半からラジオ体操を経験し、「これが日本か・・・」としみじみ思った記憶があります。
このラジオ体操会社、男性8割、おじさん多し、昔ながらの日本企業でした。
これが私の日本社会デビューの環境です。
当時26歳だった私はコンサルとしての技量も知識もなく、最初はOJTという立場でプロジェクトに入りました。
そんな身なので偉そうなことは言えないのですが、プロジェクトに入って間もない頃
先輩から「女性はいるだけでバリューになるから」と言われたのですね。
もちろん先輩はポジティブな意味でそう言ってくれたのですが、初めて、仕事の場で「女性である」ということを意識することになりました。
確かに女性に優しいおじさんは多く、仕事がやりやすい面もあるのですが、そこには少なからず「性的」な意味も含まれていて、優しくしてもらってもどこか「気持ち悪い」と思っている自分がいたように思います。
若い男性だったら同じように接していただろうか。優しくはしてもらえないかもしれないけど、代わりに仕事相手として可愛がられたのではないか。
仕事相手としてはむしろそのほうが正しいのでは。
「女性」という要素を交えず、仕事相手として純粋に見てほしい、それが意外にも難しいことなんだと感じました。
もう6年ほど前になりますが、今でも覚えていることがあります。
ある日、PMと2人で相手のお偉いさんと会食をすることになり、いい感じの和食店に行くことになりました。
お酒もそこそこ進み、50代中盤のお偉いさんは真っ赤になってご機嫌、私のアメリカ留学の話になったので色々とお話していたら、
突然お偉いさんが「黒人とやったの?どうだった?」と。
やった、とはもちろん夜の営みのことです。
もっと踏み込んだことを言っていたような気もするけれど気持ち悪すぎて覚えてません。
そんなことを口にする神経がもう信じられなくて
さすがにPMが遮ってくれましたが、程度の低さに絶望しました。
他にもお客さんから断りづらい状況でFBの友達申請を受けて、メッセージでしつこく1対1の飲みに誘われたり。当時はこんなものか、と困りながらも受け流していましたが、今考えるとこんなこと起きない世の中のほうがいいな、と思います。
女性を平等に扱ってくれ、とか、そういうことですらないと思います。
一社目がそうだったように、男とか女とか、ビジネスの場で特段考えなくてもいいような状態でありたい。
人の心の根底にあるもの
なぜこういうことが起こるのか。そしてなぜ無くならないのか。
勿論、女性の被害だけでなく、男性の被害も含めて。
私が思うのは、ジェンダーに関する価値観は一人ひとりの心の奥底に埋め込まれていて、その人の意思の及ばぬ場所に根付いている、ということです。
正確には、ジェンダーに限らずですが、社会だったり、生物学的な常識だったりによって、本当に長い間培われてきた「〇〇はこういうものだ」という観念なんですよね。
その人の意思が及ばない場所にあるので、言ってる方からすれば、最早何が悪いのかも分からないんだと思うんです。
それに関して相手を責めるべきなのかわかりません。恐らく自分もこういう心の奥底にある価値観で誰かを傷つけてきたのだと思います。
ジェンダー問題に対し、私なりに思うこととしては、
・50代以上の世代でこの価値観を持っている方はあまりに根強いので、戦うより労働市場からのエグジットを待つ方が良いかも。
・少し過剰なくらい社会に取りざたされることによって、一人ひとりの意思が少しでも心の奥底に届けばいい。変わるのは時間がかかるだろうけど、そうやって少しずつ生きやすくなっていったらいいな。
ーーーーーーー
ところで、これは勘弁してほしい。こういうことじゃないんだ感がすごい。
この人たちも真剣だとは思いますが、分かりやすい標語として掲げてるようにしか見えなくて。
より良い未来を信じて、敢えて恐ろしい体験に勇気を持って向き合っている人たちに対して、さすがに失礼なんじゃないかな・・・。
ネット上のハッシュタグを紙で掲げているのがまたシュールです!
誰かお仕事ください。とりあえずラジオの話でも・・・2018春
2年ぶりのコンサル復帰
前回の投稿から早2年弱・・・。
スタートアップへの転職後、通常の3倍速にも感じられるクレイジーな時間を過ごし、なんやかんやで再びコンサルファームに戻ってきました。
そして意気揚々とお仕事するぞ!っと気合を入れて入社したのが3月のこと。
仕事がない
なんということでしょう。
今コンサル業界は空前の人手不足。せっかく取れた案件も140人人が足りない!なんて話を聞くぐらいです。
140人って私が前所属してたファームより多い。もはや何故取った。
そんな中。年度末入社というタイミングの悪さもありつつも、既に1か月半案件にアサインされないままなんだかんだで来てしまいましたよ。
どういうこと。私いらない子なのかな。ネグレクトかな。
実際問題、人繰りの状況は完全に部門ごとの話なので、前述のような超絶人手不足部門もあれば、案件数が足りず焦っている部門もあるということみたいです。
そんなコンサル業界のエアポケットに嵌っていますが、ブログ再開のいいきっかけになったのでこれはこれで楽しもうかと思います。
何事もポジティブに。
働き方改革。(違う)
せっかくなので、怒涛のスタートアップライフと、その末にコンサル業界に戻る決断をした流れも、追々書き記しておきたいと思います。今の会社で4社目なので、そろそろ経歴を説明するのに苦労するレベルになってきました。
ラジオスケジュール2018春
そんなわけで、9時ー18時の生活ともなると、時間があり余ります。
本当は自己研鑽に励み、いつ案件に突っ込まれても平気なよう準備をしておくべきなのでしょう。
私はというと、大好きなラジオをたくさん聴いております。
特に改編直後のこの時期、新番組が次々とスタートしていてラジオ生活がはかどります。
まずは1週間のスケジュール:
月:根本宗子永井短のANN0
火:アルピーDCG
星野源のANN
Creepy NutsのANN0
水:星のギガボディ
不毛な議論
金:沈黙の金曜日
土:オードリーANN
日:ヨブンのこと
忙しい!!!
火曜水曜渋滞気味。似たようなスケジュールの方いるのだろうか。
基本はタイムフリーで聴いているので、気分に合わせて聴いています。
星野源ANNは料理の時向け、アルピーDCGは帰りの電車の中、ヨブンのことは月曜の朝、みたいな。
それぞれの番組の色というか、私の中で一番集中して聴ける時間が違うのが面白い。
でも、今、なんといっても熱いのがCreepy NutsのANN0!!!!
この人たち天才か。
Rもほとんど聴きましたが、この人たちほど素直な喋りが面白い人って他にいないかもしれないと思います。
アルピーももちろん大好きだけど(当たり前のように2年目に入るTBS最高)企画だったりノリのサイコさだったり、ラジオの世界観が立ってる。
オードリーも大好きだけど、それともまた少し違う。
なんだろう、端的に言えば、
めっちゃ頭の回転が速い人たち2人が更に音楽も凄くてラジオも好き
みたいな奇跡が起きてしまっているのでは。
コーナーも曲も好きだけど、極端な話ずっと二人の会話でも多分楽しく聴いてられる。
二人の会話ってすごく頭がいいと思うんですよね。
R-指定の曲紹介なんかは本当によく構成されててわかりやすく頭の良さを感じるけど、それ以外の部分でも、相手が含めた意味を拾ったり、拾えなかった時にそれでも楽しめる返しをしたり。また言葉が出てくるスピードがすごく早い。
人と違うことを大事にしてきたからこその語彙もまた魅力。
またそこに、福田さんのサイコ企画力が重なって、その結果が
大江戸シーラン(笑)
センスしか感じない・・・。
なぜ魔裟斗であんなに面白いのか・・・。
リアルにゲストとしてはZeebraさんだとか、若林さんだとか、朝井さんだとかきっと来てくれるのでしょうけど、私はアルピーとの共演を見てみたい・・気がする。
毎週次の放送が待ちきれない番組になりました。
最近ちょっと遠ざかってたけど、本当にありがとうニッポン放送。
これだけラジオライフが充実してるので、入社2カ月弱仕事が無いという病みそうな状況も乗り越えられます(辛い
また少しずつブログ書こう。
悩みがないという才能ー今週のオードリーannは凄かった
悩むという概念を持たない天才たち
今週のオードリーのオールナイトニッポンがあまりにも面白かったので、久々にブログ書きます。
今週はスペシャルウィークということで、ゲストは中川パラダイスとばいきんぐの西村瑞樹。春日も合わせて夢の鼎談。ぼくらの時代。笑
この人たち、そんなに面白いのか?と正直疑っておりました。
どっちかというと、ポンコツと呼ばれる3人ですし。
がしかし、話し始めてみると、出るわ出るわ、名言の数々。
「夢はログハウス」
「舟盛り買った」
……ちょっと待てよ、書き起こすと何がすごいのか全くわからない。笑
いや、何がすごいのかって、この人たち、自らが感じたことだけを信じて生きてるんですよね。
相方にどう言われたとか、
芸人かくあるべしとか、
世間からの見られかたとか、
他の人からどんなに言われても大して気にしてない。
怒られたって、「早く終わらないかなー」て思いながらあんまり気にしない。
それに、どんな状況でも楽しみを見出せる。
他の人にどう思われるとか、どれくらい周りに期待してるとか、お笑いでどこまで行きたいとか、そういう欲とか期待とか羨望とか全部関係なく、
「今が1番楽しい」
「悩みとかない」
本気でそう言い切れる。
若林さんも言ってましたが、悩みがちな人からしてみれば、ボルトが走る様を見てるようです。
絶対に届かない領域、もはや才能。
多分彼らの身体の中では、人を悩ませる働きをする神経が死んでいると思われます。
凡人にできること
さすがに彼らのようになろうと思っても、凡人の私には無理です。
毎日自分ができないことに苦しむし、将来の不安に襲われるし、自信がなくてよく声が小さくなってしまう。
残念ながら、私の身体の中の悩ませ神経は驚くほど元気なので。
でも彼らの話を聞いていて、改めて気付いたことがあります。
今の状況に満足し、楽しみを見出すことは幸せにつながる。
今の状況に満足しないことは変化につながる。
このバランスが大事だなと。
彼らを見ていると本当に幸せそうで。よく春日さんの過去の逸話として語られるように、売れない時期でも、西武の応援を楽しんで幸せそうにしていられる。
今の状況がたとえ苦しかったとしても、楽しみを見出すことで幸せになれる、ということなんだろうな、と。逆に言えば、今の状況に対し、どんなに小さくてもいいから満足感を覚えられないと、いずれ潰れてしまうんだと思います。
だけど、一方で、彼らだけでは不遇の時代を突破することはできなかったんだろうな、とも思うんですよね。
売れない時代に満足せず、考えて、どうにか今の状況を打破しようとネタを書き続けたそれぞれの相方がいて、初めて運命を変える変化が起きたのだろうと。
幸せ度的に言えば3人に劣るかもしれないけど、若林さんや村本さん、小峠さんの貪欲さがあってやっと世に出ることができた。
この相方さんとの関係性があってやっと成り立っている。
自分は彼らのように相方と2人で補い合えるわけではないので、満足と不満足、両方の視点からいまの自分の状況を理解することが必要なんでしょうね。
潰れないように、向上し続けられるように。
実は明日から新しい職場で働き始めます。
凡人なりに、自分のペースで幸せになれるように頑張ってみます!
それにしても面白かった。ぜひ3人の話テレビでも観てみたい!
久々に好きなテレビ番組が現れた。「ご本、出しときますね 」
テレ東の番組「ご本、出しときますね」がツボすぎる
退職が近づいてきたこともあり、時間に余裕ができてきました。
平日に自由な時間ができても、どう活用すればいいのかいまいちわかんないので、TLに流れてきたリンクを何気なくクリックして初のネットTV視聴。
テレ東の片隅で放送されている「ご本、出しときますね」。
オードリー若林さんが作家さんを招いてトークする番組なんですが、これがまあ、面白い。というか、初回のゲストは西加奈子さんと朝井リョウさんなので、朝井リョウ加藤千恵オールナイトリスナーにとっては期待通りと言えば期待通り。
朝井さんのトークは相変わらず斜に構えまくってるし、2人の言葉のチョイスが素晴らしい。若林さんはそんな2人を引き立てるように、一般人の目線に立って話引き出してるし。
Akann、annkw リスナーとしてはたまらない。
そして久々に朝井さんが話すのを聞いて、朝井ロスだったんだなぁと気付きました 笑
今回の放送で心に残った言葉と思ったことを少し。
「市場価値を見失いたくない」
まず朝井さんが言ってたコレ。
実売数を把握しないと自分の作品の市場価値がわからないから、わざわざフェルミ推定で計算するとのこと。
市場価値に対するシビアな考え方とか、必死にならなければ小説家として認められない、という、危機感あるいはネガティブ思考というか、そういうところに惹かれます。
常に不安を抱えていて、その不安を払拭するために評価を気にして、期待に応えるように振舞う、そんなところが自分と共通するなと。
コンサルタントという職業柄、「常に自分の価値は何か?」という問いに答えなければならないですしね…。
「今日分かってもらおうとすると口げんかになる」
次に響いたのがコレ。
若林さんが言ってましたが、相手が自分の言ったことを理解して、日々の行動を変えるに至るまで、全て今日達成しようとすると、どうしてもけんかになってしまう、と。
だから今日分かってもらえなくてもいい、いつか分かるかもしれない、と思って相手に伝える、という話。
これには全力でうなづくしかない。
私もついつい、「これ伝えたい、これやったほうがいい」という気持ちが強すぎて、相手に対して独りよがりな言い方をしてしまうことが多々あります。
でも相手からしてみたら、なんでこういうことを言うんだろう、自分はこう思っているのに、と思うのが普通ですよね。
経験も状況も一人一人違う。人に言われてすぐ納得できることなんて、世の中そうそう無い。
最近になってやっと、若林さんが言っていたような、種まき、という考え方ができるようになってきました。
分かってもらえるように伝える、でも分かるかどうかは本人次第だから、いつかわかってくれればいい。
そう思って相手に伝えるようにしたら、少し優しくなれました。
この番組、今はラジオの延長みたいな感じだけど、若林さんの立ち位置とか少しずつ変わってくるんだろうな、とか、テレビだからこそできる演出が加わっていくのかな、とか、いやいや、むしろラジオに寄せる方に振り切るのかな、とか、想像すると発展の仕方がいろいろあって、今後どうなっていくのか楽しみです。
来週へ続く!
コンサルタントが会社を滅ぼすのはマジか
尊敬するブロガーさん、フミコフミオさんがコンサルタントとの接触経験を書いておられました。
それにしてもフミオさんの文章はほんとに面白い…どうやったらこの人みたいなウィットに富んだ文章を書けるのか…。
フミオさんの記事は私にとってちょっと小腹が空いた時につまむチョコ…bitsみたいな存在です。
無かったら死ぬわけじゃないけど、確実に生活を豊かにしてくれる的な。日々のストレスから救って頂いております。
さて、今回のフミオさんの記事は、大して実績もないくせに、その会社に合わない規模の提案をして、一方的に策を押し付け、最終的に社長のアメーバピグを作る、という素晴らしい働きをしたコンサルタントのお話なのですが、この記事について思うことを。
悲しいかな、大なり小なりこういう話はどこにでもあるんですよね…。
世間に少なからずコンサルタントに対する懐疑の目があるのは、こういう仕事をしてしまうコンサルタントがいるからであって。
もちろん、こういう仕事をする人しかいないなら、当の昔にコンサル業なんて無くなってるはずなので、ちゃんとお客様が成果を挙げられるように、苦心しているコンサルタントもいるんですけど。
なんでこういう不毛な話が起こるのかとちょっと単純化して考えてみました。
フミオさんの記事に対してマジレスするのはなんだかルール違反な気もしますが、彼の記事はあくまできっかけということで…。
お客様の会社を変えられるのは(最終的には)お客様だけ
元も子もないこと言ってる気がするんですけど、ホントこれ。
そんなこと言ったらコンサルタントなんていらないじゃん、となってしまいそうですが、そういうことではなく。
雇う側としてーコンサルタントは使いこなすもの
別にこき使え、って話じゃないです。私が辛いです。笑
何を言ってるかというと、雇う側の会社自身が、現状を変えたいと思っていること、そしてそのためにはなにが足りないからコンサルタントを雇うのか、朧げにでも分かっていることが大事なんです。
いや、変えたいから雇うんじゃん、と思うかもしれないけれど、ここの動機が曖昧なことはよくあります。フミオさんの会社の社長だって、なんとなくホームページリニューアルした方がいい気がする、程度の動機です。
ビジネス本と同じように、コンサルタントだって魔法の箱じゃない。開ければ自動的にうまくいく、なんてことはあり得ない。(高いお金要求されるのでそう思うのは分かるんですけど…ね…開けてもほんとになにも入っていない、フミオさんが遭遇したようなコンサルタントは論外としても)
物事変えるっていうのは、そこそこパワーがかかるものなんです。
他のことに使えるパワーをかけてでも、やる必要あるのかって、ほんと大事な問い。
最初に全て分かっていなくても、一緒に考えることが大事です。なんで現状を変えなきゃいけないのか、自分たちだけでできないのはなにか、それはなぜなのか。
コンサルタントは考えたり行動する手助けはできても、会社の一員として行動することはできません。それができるのは使う側の会社だけです。
コンサルタント雇って仮に良い提案を受けても、社員が受け取め切れずやり切れない、ということは往々にしてあります。一因には、あまりに受け身で、結局自分たち自身なにが問題なのか、今行動しないといけないのか、納得できてないケースも多い気がしています。
雇われる側としてー本当にお客様が行動できるように考える
一方で、コンサルタントの方も、お客様の会社を変えられるのは結局お客様だけだ、ということを忘れて、一方的に上から自分の知識を押し付ける、ということは多々見られます。
これが正しいはずだ、こんな綺麗な分析した、そんなのどうでもいいんです。
お客様がやり遂げられることじゃないと意味無いんです、ほんと。
いかにお客様自身が意義を感じて、最後までやり遂げたいと思えるような施策を、一緒に考えることができるか、これ本当に大事。そしてすごく難しい。
お客様は一人一人違う。お客様よりもお客様のことを知り、納得して進められる状況を作ること、多少効率的じゃなくても、ベストな策じゃなくても、ピカピカだけど進められない施策ではなく、お客様がやり遂げたいと思えるような状態を作る。
そのマインドが大事なんだと、思っています。
思いがあってもうまくいかないことの方が多いですけど、少なくても、本質的に役にたちたいと思うコンサルタントが1人でも増えるといいなと思います。
後藤真希の新加入を思い出すー変化の必然性と安定の幻想
今週のお題「印象に残っている新人」
このお題で真っ先に思い浮かんだのは、会社の後輩でもなく、部活の新人でもなく、モーニング娘。に加入した頃の後藤真希でした。
2000年頃ですからもう15年
以上前になるんですね…懐かしい。なぜ今更思い出したのかはわかりません。
ともかく、ASAYAN視聴者としては、同番組から生まれたモーニング娘。に課せられる様々な試練を、番組を通して観てきたわけですが、殊更後藤真希の加入は印象的でした。
13歳とは思えない大人っぽいルックスと抜群の存在感。
ああ、華があるってこういうことか、と思ったのを覚えています。
それこそ、1人でグループの運命を変えてしまうような雰囲気がありました。
実際、彼女の加入を機に、LOVEマシーンやら恋愛レボリューション21やら、まさしくモーニング娘。の黄金期に入っていくわけなので、本当にグループを国民的人気アイドルに押し上げたと言っても過言ではないかもしれません。
変化が起こることの怖さと安定の幻想
ただ、彼女の新加入が印象に残っているのは、彼女自身の存在感故以上に、その周囲の心境が如何なるものだったのか、そこには強烈な葛藤や焦燥感があったんじゃないかと、想像するからでもあります。
その頃センターを務めていた安倍なつみや、初期メンバーの飯田圭織はどんな気持ちで彼女を迎え入れたんだろう、と。
私だったら、きっと、すごく怖いと思う。
今まで努力してグループ内の立ち位置を一生懸命作り上げて、やっとお客さんに見てもらえるようになった、グループとしての形が見えてきた中で、ぽんっと一気にバランスが崩れる存在が放り込まれる。
センター奪われてしまうかもしれない。お客さんの目が離れてしまうかもしれない。
それまでもモーニング娘。はCD5万枚売れ、とか、そういうグループで乗り越える試練はいくつか経験してましたが、一人一人の「変化」に対する耐性を試すような新人加入に、既存メンバーに感情移入して危機感を覚えたのは新鮮でした。
その時、まだ中学生くらいだったかもしれませんが、どんなに守ったって、変わらないって保証されているものなんてないんだ、と思ったのを覚えています。
つんくさんが敢えてそうやってモーニング娘。に常に変化を与えることによって、グループが進化し続けられるように仕向けていたのだということも、今となっては理解できます。
特に芸能界のような移り変わりの激しいビジネスの中で、よっぽど定着していない限り、「変わらない」ということは、現状維持よりは後退に近くて、怖くても変化と向き合って新しい価値を提供し続けることだけが、前進と言えるんだろうと。
仕事も同じかな、と最近思うのです。
個人主義の時代、安定した職業について、定年まで働いて、年金をもらって、という何十年間にわたって培われてきた、「変わらないことが安定であり、普通である、という常識」が変わってきていると。
矛盾か皮肉か、変われないことで競争力を失い、安定を提供できなくなっている日本の企業は増えています。
芸能界ほどではないにしろ、変化と少しずつ向き合って、最善を自ら選ぶことが必要なのかもしれない。例え怖くても。
今が続く保証なんて、あるようでないのだから。
アルコ&ピースのオールナイトニッポンは最高のラジオ番組だと思う
ありがとう、アルピーann(シリーズ)
3/24の放送を聴き直して3回目。
内容はいつも通りのコーナーとアーティストの乱。ほんとに終わるのかな?と半分信じられない気持ちで聴きながら、何度も「最後」と言い聞かせるように口にする平子さんも、もしかしたら同じ気持ちなのかな、と思いました。
私がこの番組を聴き始めたのは一部の時。知名度的にはオールナイトのラインナップにのるレベルではないのに、どうやら面白さで認められて一部昇格したらしい、と聞いて聴いてみたのが始まりでした。
それまで、ラジオって、「そのパーソナリティが元々好きで、その人が話すのを聴きたいから聴くもの」と思っていたから、ラジオでの実力を認められるってどういうことなんだろう、と興味を持ったのだと思います。
最初に聴いた感想は「よく分からない…」笑
どの回だったかは正直忘れたけれど、ほんと、よく分からなかった。笑
だけど、これだけリスナーさんとの生きたやり取りを大事にする、かつラジオドラマのようなストーリーもある、不思議なラジオの形もあるんだな、っていうのが新鮮な驚きだったのと、平子さんと酒井さんの声が心地よくて、もう一回聴いてみよかなーと。
それから何回か聴いてみるうちに、だんだん、なにこれおもしろすぎる、と。2人の世界観を理解してからはどんどんハマっていって、空き時間があればひたすら過去回を聴き返してました。
その頃ちょうど転職した頃で、仕事がなかなかうまくいかなくてずっと気を張ってたんですけど、ラジオを聴いてる時は気持ちが楽になったんですよね。
どんなに気分が沈んでても、ラジオを聴けばアルピーもリスナーも全力で笑わせてくれるから、ラジオ聴いて気持ちを支えてた。
この番組を聴く、というルーティーンに助けられてた。
ラジオだからできること、ラジオでしかできないこと。
ゲスト呼んでおきながら、フリートークほとんどせずに音だけでドラマ作っちゃったり。ゴージャスとかHGさんの回好きすぎる。
もう毎回、どうやったらこの企画思い浮かぶの?って思うような世界観ぶつけてくるし。ルーズベルトゲームってなに 笑
それに真正面から応えていくガチ優秀な職人リスナーさんたち。
乗っかって乗っかってのパターンがうまく呼応すると、なんだかわからないけどたまんない爽快感があって、すごく心地いい。電車の中、歩行中、何度となくにやけてた。オポッサムとかたまんなかった…。
スタッフさんたちとアルピーの2人が全力で投げてくる球をリスナーが打ってみたり、スカしてみたり、投げ返してみたり、そのやり取りを見て楽しんでるたくさんのリスナーがいる。
必ずしもうまく番組がまとまるとも限らないから、たまに糞回生み出したりして 笑
それはとても暖かくて、楽しくて。
深夜の2時間、世界の片隅の小さな空き地に、毎週欠かさずたくさんの家族のみんなが集まってくる、そんな番組だった。
大切な時間は2度も奪われそうになったけど、守ってくれたたくさんの人がいた。今回は本当になくなってしまうけど、きっと、リスナーみんなの中にずっと残っていく番組なんだろうな、と思います。
キマグレンだああああ、からのLIFE流れて泣きそうになって
いつも通りのコーナーに、笑いつつも悲しくなって
肝心のアーティストの乱はまさかの糞回で 笑
出待ちの写真見て、いつもは姿も見えないリスナーさんたちが、確かにそこにいることが嬉しくて(出待ち行きたかった…!)
大事すぎて。伝えきれないなら、文章にするべきなのか迷ったけど、最高の番組があったことを忘れないように、後からでも少しでも聴いて知ってくれる人が増えるように。
僕らはもう、ひとりじゃない。ありがとう!
これからも、何卒!