オードリーANNで見えたIKKOの芯の強さを考える
「どんだけ~」しか印象になかった
またラジオ起点の話。今聴いているラジオは考えの起点を与えてくれるものが多いから楽しい。
先週のオードリーのオールナイトニッポン、珍しく豪華(≒ショーパブ芸人以外)なゲストIKKOさんをお迎えしての放送。
まー面白かった。
別に名前が売れているからとかそんなことは全く関係なくて。
IKKOさんが当たり前のように話す考え方や、経験値が、あまりにも実践するのが難しくて、でも大事なことだったから。
正直、「どんだけ~」言いまくるおねぇキャラ、という印象しかなかったのだけど、実は事務所を経営していたり、お弟子さんが多くいたり、実績を積み上げてきた人だということをこの放送を聴いて初めて知りました。道理で話すことが深いわけだ。
さらに言うと、とても深い話を事も無げに言ってのける。
私すごいでしょ、とかそんなこと多分本当に思ってなくて、「そう思ってるからそう言ってるだけ」を地で行ってる。そんなの、尊敬せざるをえないじゃないですか・・・。
もちろん「えーなんですかー?」を言わせるトークも面白かったのだけど、IKKOさんの行動の裏にある価値観や経験の話が面白かったな、と思うわけです。
2つほど特に書きとめておきたいと思ったことを記しておきます。
一度決めたことは途中でやめない。やめるくらいなら最初からやらない。
これ、字面で書くの簡単なんですよ。
でもこれが実践できている人なんてどれだけいるんだろう。
IKKOさんは出演者全員に手紙とプレゼントを用意するそうで。
それがラジオだろうと、テレビだろうと、多かろうと、少なかろうと。初めてだろうとそうじゃなかろうと。
おそらく、たくさんの時間をかけていることと思います。
大変だと思うことがあっても、一度決めたらやる。途中でやめてしまうなら最初からやならければいい、と思うそうで。
別に、手紙やプレゼントをあげなくても、目くじらたてる人はいないだろうし、なんら問題はないはずです。でもそんな些細なことだからこそ、一度やると決めたらやる、という信念を貫き通せるストイックさ、って単純にすごい。
それだけ、最初になにかを始める時に覚悟を持って始めてる、さらに、それを続けることの価値を確信してるからこそ続けられるのかな、とも思います。
番組内でも事務所を運営する苦労を話していましたが、苦労した中でも、責務をこなしてきたのはストイックさのなせる業なのか、と思う次第です。
最近仕事で、「一度こう決めたのに、やっぱり無理だ・・・」とか、「こうはいうものの、実際は・・・」とか、いろいろと並び立てて言い訳して、最初に決めた目標を諦めそうになることが多くて、IKKOさんのストイックさが身に沁みました。
覚悟が足りないのか。
IKKOさんが上司だったとして、今の私の体たらくを見たらなんて言うだろうか、とでも考えて気合入れようと思います。
美容を軸に変わり続ける
もう一つ書きとめておきたい話はこれ。
正確な台詞は忘れてしまいましたが、これからどうしたいか、を問われたときの話だったかな・・・。
要は、IKKOさん、自分の活躍の場は美容の領域だと決めていて、さらにこのまま維持じゃなくて、もっと変わり続けたいと。
若林「もっといきますか?やっぱり美容ですか?」
IKKO「美容よ」 (うろ覚え)
答えた時のIKKOさんの迷いの無さがなんか心に残ったんですよね。
IKKOさん、美容師から始めて、メイクのほうへ行き、事務所を運営して、テレビに出て、と着実にステップアップしているんですけど、まだもっとステップアップしていきたいと。
美容師のときに、「これから美容でもっとステップアップするには?」と考えた、という台詞からも、ステップアップするためにどんな変化が必要か、常に考えているんだな、そして、変化を起こすことに抵抗を抱くどころか、すごく積極的に変化を起こそう、と考えている人だな、と感じました。
でもなによりも、彼女の強みは「美容」というぶれない軸があること、かと。
私も、変化ってすごく大事なことだと考えていて、変化の対義語は現状維持ではなく実質後退だと思うのですが、そうなったときに、何をぶらさない軸として持つか、って実はすごく難しいと思うんです。
例で言えば、コンサルタントは、最初はいろんな業種の様々なプロジェクトにつく。すべてが変化する状態です。
でもジェネラリストとして何でもできる状態は、専門知識の度合いからすると、何もできない状態と(普通は)等しいです。
だから多くのファームは業種特化や領域特化で、例えば製薬業界、という軸を置いてコンサルタントをアサインして、その軸の中でいろんなプロジェクトにアサインして変化を促します。
ぶれない軸は強みになります。実績となり、経験値となり、市場における価値になります。
これは強制的に軸を選択されたパターンですが、個人でこれを設定しようとするとすごく難しい。
向き不向き、好き嫌い、これで本当にいいのか、という迷い・・・。
IKKOさんの場合は美容について単純に好き、という思いが強いように思います。
それだけ明確に好きだと思えて仕事にできることを持ってる人ってそれほど多くないはずです。私も含めて。
何を軸に据えるのか。これも心に留めて自分に問い続けたい。
最後に
結構まとまりの無い文章になってしまいましたが、この通り、気付きの多いラジオが聴けて幸せでした。
若林さんがコントロールしてる真面目な話と遊びの加減の調節も良かったのかな、と思ったり。
ついに始まった改編期にびくつきながら、楽しく聴きたいと思います。
おやすみっふぃーちゃん