女性コンサルタントの頭ん中

業務コンサル会社に勤めて3年目 日々考えたことを書いてく

優秀な人は社畜に、使えない人は定時帰りのゆったりライフ。絵に描いたような大企業の実態

こんな会社はいやだ

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ちょっとネガティブな内容になってしまうけれど、ある会社が絵に描いたような、日本のダメな大企業すぎるので、その実態を記しておこうと思います。

東証一部上場、社員8,000人以上を擁し、都内の一等地にオフィスを構えるれっきとした大企業。社会人であれば少なくても名前は聞いたことがあるはず。(言えないけど)

一緒にプロジェクトをやることになり、10人ほど深く関わらせていただいたのですが、もう、カルチャーショックの連続でした。

前提として、私は1社目外資系、2社目はちょっと変わったコンサル会社に勤めている身なので、日本の企業カルチャーに元々免疫が無かった、ということは申し上げておきます。

とはいえ、これはヒドイ。

たとえばどんなことがひどいかというと。

・一日中コーヒーを飲んで、文字通り全く、何も、本当に、何も、仕事をしない人がいる

・そういう人でも役職が付く七不思議

・優秀な人はいますが、上記のような人の尻拭いをしなければならないので、過剰な負担がかかり鬱を患う方続出

・ある部は仕事の過酷さゆえ離婚率が異常に高い(たぶん50%を超えてる)

・責任を取る文化が無く、どう考えてもうまくいかない事業でもやめる決断をする人がおらず、コストを垂れ流す

・女性はとりあえず軽視

・メールの過剰な敬称呼び、部長殿 とか言っちゃう

なんちゅーか、あまりにも絵に描いたような日本のダメな大企業なので心底驚きました。本当にこんな会社あるんだ・・・。

 

お仕事丸投げマン

もう少し詳しくその信じられない実態を晒していこうと思います。新卒の皆様、こんな大企業に入るくらいならぜひ我が社に・・・。

私の中でこの会社の闇の象徴のような方がいらっしゃるのですが、この人のすごさといったらもう。プロ丸投げマン、と言っても過言ではない。

どんな仕事でも、闘牛士よろしくヒラリとかわしてしまうのです。

「Aさん、明日のお客様訪問の役割分担どうしましょうか。」

「うーん、自己紹介まではやるからあとよろしく」

「Aさん、あの資料作っていただけませんか」

「ちょっと水曜まで忙しいから難しいんだよね」

嘘つけ。

自分よりも30歳近く若い子に丸投げ。しかも、自分は優雅にコーヒーをぷかぷか飲んでいる。

資料ちょっと作れないくらい忙しいわけない。

しかも、どうしても自分が話さなければいけないプレゼンが迫ってきた際には、始業前に他の人を呼びつけ話さなければいけないことを一からなぞる。

なんでも、長いこと既存客の営業だったらしく、いかに効率よく、お客様の機嫌を損ねずに、(自分は仕事をせず)日々をすごせるか、を極めてきた人だそうで。

打ち合わせの際の発言は最低限。言葉を発したと思うと、その場にいる一番偉い人に同意する発言を長々と。

マジで、打ち合わせの度に、

あなたはなんのためにここにいるのですか。

と真剣に思うのです。

そんな人でも役職がついてしまうのだから本当に不思議。

たぶん、パフォーマンスがよくなくても時間さえ重ねていけば徐々に上に上がっていける環境で、自分の仕事の価値を高めよう、などと考える神経が死んでしまったのだと思うんですよね・・・。

ああ、怖い。怖すぎる。

 

「責任」という言葉なんてどこ探しても無い

この企業のもう一つ恐ろしい特徴として、誰も「責任」という言葉を知らないかのような、責任の所在不明っぷりが挙げられます。

別に、up or outみたいな文化がいいよね!と言ってるわけではないのです。(うちも違うし)

だけど、リスクをとることに対して誰も踏み出さないし、失敗した時に損切りする決断も誰もできない。

一応、あるんですよ、投資の良し悪しを判断するための委員会的な。偉い人たちが集まって案件を精査する的な仕組みも。

だけど、そこで議論されることって、「こういうところも精査したほうがいい」「こういうことも考えたほうがいい」結論、「条件つきで承認」みたいな。

白なのか黒なのかよくわからない判断。

怖いぐらい、みんなどこか他人ごとなのです。

小さくない額が動いているのに、少なくても私の目からはあの人たちが責任を意識しながら判断を下しているようには見えない。

自分じゃない誰かの責任になることを想定しているんだろうか。

それとも、責任という言葉自体存在しないんだろうか。

責任って、感じすぎてしまうと身動き取れなくなってしまうけど、企業活動においてよい判断を下すためには必要な要素だと思うんです。責任を感じるから成功させるために必死になったり、引くべき時に引き際が判断できる。

案件を精査する委員会でもグレーな判断が下される。人事評価には降格はない。恐らくあの会社にはそもそも、責任を取るための制度も術も無いと思うんです

それに。まずいことに、上が責任を取らないとどうなるかというと、優秀な下の人は責任の意識に苛まれて鬱になるか、苛まれた結果諦めの境地に達し、上と同じ道を選ぶか、といった状態に陥ります。元々責任感が無い人は苦労もなくのほほんと時間をすごせます。

責任を取らない組織に、いいビジネスが、人材が、育つわけない、と思ってしまうのですよ。

 

とはいえ、価値観は人それぞれ

ちょっと訳あって怒りに任せて書いてしまいました。

これくらい結構普通の企業カルチャーなんだろうか・・・。雇用は安定しているし給与も悪くないので、こういうとこがいい、と思う人もきっといるのでしょう。

ちなみに、この会社は近年売り上げが伸びず市場でも苦戦しています。

私にとってはこんな非合理的な会社、ブラック企業と同じくらい怖いです。